「スモールハウス」解説してみた。
こんにちは、現役大学生兼新米猟師のエルクです。
今回はミニマリズム記事。
高村友也さんの「スモールハウス」の紹介です。
高村さんは東大で哲学を専攻されたのちに埼玉の山間の土地を購入。
10万円で自作の3坪の小屋を作り、小さな畑を耕しながら月二万円で生活されているのだとか。
海外の著名な小屋生活者の紹介をしながら「シンプルで自由な生き方」のために必要なものを考察していく本です。
要点だけ軽く解説していきます、是非お付き合いください。
1.日本の家と物の時流
日本の家の平均価格は土地と併せてなんと4000万。
さらにさらに利子やら手数料やらメンテナンス、税金で2000万。
大体日本のサラリーマンの生涯賃金は2億円くらいなのでその3分の1もが家に取られるそう。。。。。
しかし今時の物は小型化が進んでおります。
小型洗濯機から小型冷蔵庫、果てはペット、お墓に至るまで何でもかんでも小型化。
それにスマホがあれば大体何でもできるかなと。
2.家とは何ぞや
いったんいろんなこと忘れて考えてみましょ。
現代人は戸建てのローン返済のためにあくせく働いております。
でも家ってそもそも「理想の暮らしを支えるもの」であって
「暮らしを捧げて立てるもの」ではないはず。
「そう考えるとそんなに高いお金払うのももったいない気がするし、「理想の暮らし」にそんなに広いスペースいるのかな?。。」ってのがこの本の立脚点です。
上記のように物は小型化は進んでますし、1人なら3坪、家族でも10坪くらいで十分よねってことなのだとか。
3.引き算
作中で紹介されるスモールハウス実践者のスタイルは多様。
でも皆さんスペースだけでなく、余分なものは徹底的に省いていらっしゃる。
例えば廊下。
通るためだけの空間にお金も掃除の手間も費やしたらあかんで。。ってことだそう。
僕らが「家」を考えるときに思い浮かぶものは結構無駄なのかもしれないですな。。。
4.シンプルライフ
「家が小さくなったら収納できずにあふれるじゃん!」って意見も。
でも僕もよくミニマリズム記事でも書いとりますが、僕らが必要と考えているもので実際はなくても何とかなるものってかなり多いです。
家を小さくすることで生活用品なんかもダウンサイズしたり、なくしたり。
そして新しいものを買うときに一度考えるようにもなったり。
これをやっていくとかなりお金が浮きます。
物も少なくなるだけやなくて、少数精鋭に。
結果的には、本当にいい、こだわりのものだけに囲まれたシンプルな生活に。
5.万能の部屋
作中の実践者は一つの(唯一の)部屋にいろんな機能をまとめております。
リビング、ダイニング、書斎だなんてややこしく分けずに全部一つに。
くつろげて、仕事もできて、食事も家族団らんもできる部屋。
そして夜になったら布団でもひいて寝られる万能の部屋。
繰り返しですが、掃除の手間もお金も浮きます。
なかなか素敵です。
6.「最適」
なんかいろいろ紹介してきましたが根っこにあるのは
「必要経費を削ってほかの重要なことに費やすお金や時間を」
ってこと。
上げる必要のない生活水準は上げずに、もっと大事なもの。重要なものにエネルギーをかける。
シンプルさを極めていくと本当に好きなものがはっきりする。
めちゃくちゃ素敵です。
以下感想
実際にスモールハウス生活をするかどうかってのも重要ですが、それ以上にこの本に紹介されていた考え方は実に興味深いです。
常識を安直に飲み込むのでなく、上げる必要のない生活水準はガンガン下げていく。
必要のないものは廊下でさえどんどん手放していく。
シンプルさを極めた先に本当に大事なものだけに囲まれた生活がある。
家づくりにとどまらない、何にも応用できる考え方のように思われます。
学ぶものの多い、とても素敵な本です。
僕も狩猟と読書に明け暮れる、自作の小屋生活に向かっていこ。。。。