エルク研究員の解説してみた。

現役大学生兼新米猟師。「人間は森での狩猟採集で進化したんだから、日常生活に狩猟採集民のライフスタイルを取り入れて行くと科学的にいいっぽいよ」ってブログです。要は狩猟採集民族的ライフハックみたいな感じっす。

日本の野生動物対策解説してみた。「日本のシカ問題その4」

こんにちは。現役大学生兼新米猟師のエルクです。

これまで「原因があれやこれやあってシカが増えすぎてヤバイよ!」ってことを解説してみました。

今回は「増えすぎて人間社会との軋轢が起こってる!どうにかしよう!」と思った政府の現在の対応策(2018年11月現在)の解説とそこに対するかるーーーーいツッコミをいれていく回です。

 

今回も僕の全能力を用いて簡単に説明していくので是非お付き合い下さい……

 

  

1.復習

まず、以前の解説の通り、日本の歴史史上最大レベルでシカの数が多いです。(350万くらい)

更に年間200億円の獣害が発生中。

第一次産業に深刻な被害が…………

 

  

2.対策

政府はヤバさに気がついて1994年にそれまで禁止されていたメスジカの狩猟を解禁。

更に通常の狩猟に加えて「有害鳥獣駆除」を猟期(狩猟のシーズン)以外でも推進します。

 

  

3.ジビエ振興

更に農林水産省地方自治体にジビエ振興を呼び掛けます。

ジビエ振興➡️観光資源や給食、ペットフードとして収益化➡️積極的な捕獲

てな感じです。

 

 

 

4.個体数半減へ

さらに2013年に農林水産省環境省などと提携して2023年までにニホンジカ、イノシシの個体数の半減を目指して積極的な捕獲を呼び掛けます。

しかし、個体数はほぼ横ばい状態との予想。(2018年現在)

ちょっと減ってるかも……てな予想も出とりますが半減には程遠いかと。

 

5.個人的見解

ここからは僕の超個人的見解です。

政府は個体数増加が獣害激化の原因と考え、とにもかくにも個体数減らそうとしております。「悪い獣をやっつけろ!」状態です。

しかし、個体数がもし減ったとしてもシカが里に下りてくれば田畑を荒らします。

勿論、個体数半減すればその被害は小さくなるでしょうが、獣害は個体数に関わらず、常に起こりうるものです。

そのため、個体数半減を目指すのもいいですが、それ以上にまず被害対策に力をいれるのが先かなと。

徹底的に荒れている田畑を柵で覆い、シカの侵入経路を塞げば獣害はかなり緩和できます。

田畑が荒れ、怒りに身を任せてとりあえず獣を減らせ!……となっているのが現状です。

 

被害対策を進めている場所も増えていますが、まだまだ不十分ですし、被害対策そのものが甘い箇所が多い……。

現実的にはあり得ませんが個体数がどれほど多くとも「完璧な被害対策」を行えば獣害はおこらないはず。

逆にそこがずさんだと個体数がどれだけ減っても獣害はおこります。

 

怒りに身を任せず、まずは被害対策につとめる。

その上で狩猟による捕獲を促すのが正しい順番ではないでしょか?

 

 

 

 

皆さんも是非お考え頂けたら幸いです。

今回も最後までありがとうございました!🙋