エルク研究員の解説してみた。

現役大学生兼新米猟師。「人間は森での狩猟採集で進化したんだから、日常生活に狩猟採集民のライフスタイルを取り入れて行くと科学的にいいっぽいよ」ってブログです。要は狩猟採集民族的ライフハックみたいな感じっす。

進化心理学を分かりやすく解説してみた。

こんにちは。現役大学生兼新米猟師のエルクです。

 

今回は生物学関連。

 

それ程メジャーではないものの、実はめちゃくちゃ面白い「進化心理学

人間の心理ってそもそもなんでこんな感じなん?って話です。

心理学に興味がある方はもちろん、サバイバルとかに興味がある方にも面白いかも。

可能な限り簡単に解説してみます。是非お付き合いください。

 

 

1.そもそも進化心理学とは

我々人類は数百万年前から狩猟採集生活をしており、1万年前(諸説あり)から農耕を始め、4000年ほど前から本格的な農耕社会になりました。

てなわけで我々の栄養事情や心理などのかなりの部分に狩猟採集時代の影響が残っております。

進化心理学とは人間の心理、感情も進化の産物だと考える学問です。

 

 

2.具体例

例えば、皆さんは夜の山に光を持たずに一人で入るとなるとどうでしょうか?

殆ど大部分の人が恐怖を感じるはずです。

 

これを進化心理学的に解説すると、

僕たちの狩猟採集時代の先祖が村からはぐれて一人で夜の山に入るとなるとかなり危険だったはずです。

というのも当時はほとんど遭難=死ですし、獣に襲われる可能性もかなり高いです。

ながーい目で見ると

「夜の山に恐怖を感じる人間=危険な目に合いにくい」で、「夜の山にガンガン入っていく人間=危険で死ぬ可能性が高い」

と言えます。

そんなわけなので夜の山を怖がる人間の方が圧倒的に死ぬ可能性は低いのです。

そして僕らはその子孫です。

つまり、「夜の山に恐怖を感じる個体の子孫」である僕らは彼らの心理的な特徴を引き継いで、くらーい夜の山に恐怖を感じます。

進化心理学とはこんな感じです。

 

3.高所恐怖症

一番代表的なのが高所恐怖症です。

高所(危険な場所)に恐怖を感じる個体の方が死を回避する可能性が高いため、

子孫の僕らは程度の差こそあれ高所に行くと足がすくみます。

こんな感じで、僕らの感情には狩猟採集時代の名残が残っています。

 

 

いかがでしょうか。

進化心理学の雰囲気をざっとつかんでいただけたら幸いです。

今回は恐怖感がメインでしたが、狩猟採集時代では社会的な結びつきや恋愛は生存や繁殖と直接結びついていたので特に進化の影響が出ています。

いずれその辺も解説していきますが、今僕らが感じている不安や悩みなどの感情は進化心理学的に見ると違った見方ができるかもです。

学んでおくと、自分の感情を少し客観的に見れるかも。。。って感じです。

 

今回もありがとうございました!