シカのジビエ利用のメリット「日本のシカ問題その6」
こんにちは、現役大学生兼新米猟師のエルクです。
前回までに「シカが増えててやばいよ!原因はいろいろあって狩猟が重要で、政府の対応策はこんな感じだけど現状は厳しく、捕獲されたシカはほとんど捨てられているよ」
ってな解説をしてきました。
(読まれてない方はぜひこちらから↓↓↓)
日本のシカ問題解説してみた。 - エルク研究員の解説してみた。
シカが増えている原因解説してみた。「日本のシカ問題その2」 - エルク研究員の解説してみた。
シカの狩猟情報解説してみた。「日本のシカ問題その3」 - エルク研究員の解説してみた。
日本の野生動物対策解説してみた。「日本のシカ問題その4」 - エルク研究員の解説してみた。
「捕獲したシカの行き先」解説してみた。「日本シカ問題シリーズ5」 - エルク研究員の解説してみた。
今回は捕獲したシカのジビエ利用にはどんなメリットがあるのか、またジビエの普及の影響を解説していきます。
是非お付き合い下さい……。
1.狩猟意欲の増進、更なる捕獲
ジビエ利用から得られる収入によりハンターへの還元増加、意欲増進、そして捕獲個体数の増加が見込めます。
シカをたくさん捕獲せねばならない件についてはこちら↓
日本のシカ問題解説してみた。 - エルク研究員の解説してみた。
2.資源活用
前回の解説の通り、捕獲された鹿はほとんど捨てられています。
食べれるものをほとんど捨てている……という悲劇的な現状がジビエ普及によって改善されるかも……?
↓個人的には給食利用がおすすめです。
https://elk102.elk62.net/entry/2018/11/19/090259
3.食料自給率上昇
ここからは長期的なジビエ普及のメリットです。
現在捨てられているシカを日本各地で地域の食料資源として活用することで長期的には食料自給率向上が見込めます。
また輸入の際の燃料費等を考えるとジビエの地産地消は環境にも優しいといえます。
日本の食料自給率は悲惨な数値なのでジビエ普及で貢献できるといいなーと。
4.環境負担軽減
畜産に比べて狩猟は環境への負荷がすくないです。
畜産肉の飼育のためにはかなりの飼料を必要としておりますがジビエには飼料という概念はありません。
また、日本の土地はほっとけば森になりますが、畜産はそれを開発して牧草地にしています。
森林のままの方が生物多様性も高く、温暖化の防止にも有効なので(諸説ありですが…)、森のままで食料資源が得られる狩猟はなかなか素敵です。
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いかがでしょうか?
「ジビエで町おこし!!!」って叫ぶだけではただの地域振興ですが、深く考えていくとメリットがたくさんありますし、それを当事者と消費者が意識するのは重要です。
(たぶん僕がまだ知らないメリットもたくさんあるはず。。。)
都市に住む方々には縁が遠い話かもしれませんが、最近はジビエブームもありますし、とりあいず一回食べていただけたら僕としては幸いです。
次回はジビエ以外の鹿の利用可能性について。
今回も最後までありがとうございました!!