シカの狩猟情報解説してみた。「日本のシカ問題その3」
こんにちは。現役大学生兼新米猟師のエルクです。
前回、前々回で「シカが増えすぎてヤバイよ!」って解説してました。
今回は現在において唯一の(?)対応策である「狩猟」について。
日本の狩猟制度、シカ猟のアレコレについて解説していきます。
「日本のシカ問題」解説してみた。1 - エルク研究員の解説してみた。
「日本のシカ問題」解説してみた。2 - エルク研究員の解説してみた。
僕(新米猟師)の全能力を用いて超簡単に説明していくので是非最後までお付き合い下さいませ…………
1.狩猟免許
日本で狩猟をするなら基本的に狩猟免許が必要です。
狩猟免許は「銃、罠、網」の大きく分けて3つ(本当は四つですが割愛……)
散弾銃は20才、罠、網の免許は18才以上が条件で、精神科医による精神鑑定、そして狩猟免許試験を合格すれば免許がとれます。
そんなに難しくはなく、猟友会が行っている講習会を受験して、ぼちぼち勉強すればだいたいうかります。
試験内容は「狩猟に関する法令、狩猟鳥獣の判別」などなど。
2.銃の所持
銃を用いて狩猟を行うには銃の狩猟免許と別に「銃の所持許可」が必要です。
警察で試験受けたり、身辺調査されたり、精神科医の精神鑑定受けたり。
ここはちょっとハードル高めだそう。
ちなみに、筆者は罠と銃の免許を持っていますが、銃の所持許可をとっていないので銃猟はできません…………。
3.猟期
狩猟にはシーズンがあります。
だいたい11月くらいから2月くらいまで。(地域差あり)
この期間に狩猟をしたい都道府県で狩猟者登録をすれば狩猟可能です。
他のシーズンは狩猟ではなく、「有害鳥獣駆除」になるため、別の申請が必要。
4.シカ猟
縄文時代から日本人にとって重要なたんぱく源でした。
度々朝廷に殺生禁止令が出されましたが人々は「薬食い(健康にいいから薬)」としてシカをこっそり食べてたり。
シカの角は精力剤に使われたり、内蔵は漢方薬にも。
また、武士は鍛練もかねて野で狩をしたり。
現在では銃、或いは罠で捕獲された個体のうち、肉質が良いものが「ジビエ」として食べられています。
最近はジビエブームもあり、少しずつ流通も拡大中です。
地方ではジビエで町起こしする市町村も。
個人的には高知県檮原町に注目してます。(今後詳しく解説予定)
ちなみに「ジビエ」とはフランス語で「ゲーム」という意味。
あちらでは狩猟がゲーム的な側面が強いので、それがそのまま肉のことも示すようになったとか。
いかがでしょうか?
ざーっと「狩猟」の感じをつかんで頂けたら幸いです。
ただ、現行の狩猟制度、政策も数多くの問題点が指摘されており、改善の余地ありけりな感じであります。
明日はそこんとこを解説予定。
今回も最後までありがとうございました!🙋
質問等お気軽に!