「外来種は本当に悪者か?」解説してみた。
こんにちは、現役大学生県猟師のエルクです
今回は「外来種は本当に悪者か?”the new wild”」です。
外来種=有害……という単一的なイデオロギーを打ち破り、新たな解決策を示唆する一冊。
発売時は結構センセーショナルを巻き起こしたとか。
それでは面白いとこを解説してみます。
1.アセンション島
不毛な大地であった英国領、アセンション島はイギリス人の利用により世界各国から持ち込まれた外来植物が入り乱れる独特のカオスな生態系が形成されたそう。外来種が生物多様性を高める……ということもあるようです。
2.死にかけた生態系
人間活動などによりバランスが崩れた自然に外来種は侵入しやすいらしく、もとから崩壊しかけていた生態系で外来種が復活することは「新しい形での生態系の復活」とも言えるのでは?……という新しい解釈を投げ掛けています。
3.生物多様性は衰退したのか
ハワイでは外来種の侵入により固有種の存続が心配されているけど、実は島全体の生物種数では絶滅した種より定着した種の方が多いようです。つまり外来種の侵入により、島全体の生物多様性は上がったとも言えるのでは……?
日本でもアライグマなどの外来種が話題になるけど、デメリットだけでもなく、小笠原諸島のとある絶滅危惧種の鳥が最近では外来の植物を食べて生存しているという話も。
筆者も述べていますが、デメリットばかりみてないでメリットも包括的に見ていく価値観も重要かなーと。
和訳前の題名「the new wild」の文字通り外来種を含めた「新しい自然」について考える時期かもしれないですね。
今回もご覧頂き、ありがとうございます!
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